【谷川岳登山】 西黒尾根登山口からの登山道の特徴と初心者向け注意点をご紹介!

登山

こんにちは! arioです!

だいぶ寝かしてしまったのですが。。。去年の10月の終わりに群馬県水上にある谷川岳に行ってまいりました!それも日本三大急登の1つである「 西黒尾根 」に挑戦!

谷川岳自体初挑戦だし、ちょっとまだ早いかなぁ。。。と思いつつもこれまでに高度感や鎖場のある山を複数経験してきたのもあり、気持ち的にも自信があったので挑戦し、無事クリアしてきました!!

私が訪れた10月最後は、頂上が少し吹雪いており、幻想的な景色を拝むこともできました!実際チャレンジして思ったのは、「初心者であっても事前に高度感と鎖場に慣れておくことが必須!」これに尽きると思いました!

そんな険しくも高い達成感を得られる「西黒尾根登山口」について登山初心者目線でお届けしたいと思います!

谷川岳の概要

谷川岳は、群馬県利根郡水上町にある標高1977mの山です。新潟県との県境に位置しています。

谷川岳ロープウェイ駐車場からスタートし、登り⇒西黒尾根ルート 下り⇒天神尾根・ロープウェイ利用ルートで標高差1375m、総歩行距離7.8kmの登山道です。※YAMAPにより自動で導かれた距離になります。時間にして30代男性の私で8時間掛かりました。なお、下りはハイシーズンゆえの大渋滞により大幅に時間が掛かっております。

谷川岳には初級~上級まで以下の3つの代表的な登山口があります。

  • 【初級】天神尾根ルート
  • 【中級】西黒尾根ルート
  • 【上級】一ノ倉沢

ロープウェイもありますので、初心者から上級者まで幅広いレベルの方が登山を楽しめる山です!!

【谷川岳】3つ登山道の特徴

それでは3つの登山道の特徴をお伝えしていきます!!

  • 【初級】天神尾根:駐車場からロープウェイにて「天神平駅」まで行き、そこから頂上を目指す往復5時間程度のルート。鎖場も無くレベルは高くない。しかし、樹林帯が少なく風が強い日は歩きづらく非常に危険。
  • 【中級】西黒尾根:日本三大急登の1つ!頂上までひたすら急登が続き、鎖場も複数出現する険しいルート。クリアするには体力と鎖場の経験値が必要。高度感もアリ。登山中、一ノ倉岳方面の切り立った山の絶景も拝みながら頂上を目指せるルート。
  • 【上級】一ノ倉沢:ロッククライミングの聖地と呼ばれるほどの岩壁を通るルート。高い技術を要する非常に高難度。遭難者も多く群馬県にて「登山危険地区」に指定されている。

私的に各コースに対して思うことは以下の通りです。

  • 【初級】天神尾根:ロープウェイもあり難易度も高くない。心配度が低い。
  • 【中級】西黒尾根:経験値をベースとした精神的余裕が備わっていないと途中でくじける。
  • 【上級】一ノ倉沢:技術の全てにおいて高いレベルに達していることと精神的余裕が備わっていないと真面目に滑落して死ぬ。

予備知識!谷川岳入山前の注意点 ※危険山域に限りルールが異なる!

通常、入山する前に「登山計画書の提出」が義務であるのは、皆さんご存知だと思います。提出期限も各自治体・所属山岳会のルールによるかもしれませんが「入山の全日までにメールやFAX提出」、「当日に登山口の計画書提出ポストに提出」が一般的。

今回、注意点として挙げたいのは前でご紹介した3つの登山道の内の「一ノ倉沢」について。この山域は難易度が高く「登山危険地域」として指定されています。よって、入山するためには少し早い「10日前まで」に群馬県への提出が義務になっております。

今回、ご紹介するのは危険山域に指定されていない「西黒尾根」についてご紹介するため、関係ないのですが、知識としてご紹介させていただきます!

谷川岳の登山ルールについてはコチラ

初心者が西黒尾根を挑戦する時の注意点

注意いただきたいのは2つ!

  1. 勾配が急な鎖場が多数あるため滑落の危険高し
  2. 天候の変化が激しい
  • 「 勾配が急な鎖場が多数あるため滑落の危険高し 」について

西黒尾根の鎖場は勾配が急であるだけでなく「高度感」がすごいです。。。初心者は当然のことながら鎖場及び高度感の凄い登山道に慣れているわけではありません。おまけに西黒尾根は幾度となくこのような鎖場が連続します。初心者にとっては慣れない状況が連続するわけですから肉体的にも精神的にも疲労の溜りが熟練者に比べ早いです。。疲労状態での鎖場は滑落の危険性が高まります。。。よって、「経験値・体力・精神力」共に十分に備わった状態で臨むようにしてください!特に精神的余裕が無いのであれば、「天神尾根」の初心者コースをオススメします。。。

  • 「 天候の変化が激しい 」について

私はまだ初心者の部類なので、数多く登頂してきたわけではないですが、私の経験の中では、谷川岳は最も天候の変化が激しかったです。一番辛いと感じたのは「風が強いことです」。下に山頂での写真を複数載せます。

最初は、このように雲で覆われているのですが。。。

数秒後には徐々に山が姿を現し。。。

さらに数秒後には、完全に山が姿を現します。。。これを幾度となく繰り返している感じです。

このように非常に風の流れが速く強いのです。よって登りの最中、レインウェアのフードで頭を覆っていないと、あまりの寒さに前に進むのは困難でした。。。毛糸の帽子を被るというより、フードで頭全体を覆うようにすることをオススメします。。。初心者は装備の面でも行き届かない場合もあると思いますので防寒要素もしっかりと準備した上で臨んでください!!

秋のハイシーズンにおける谷川岳登山の注意点

ハイシーズンにおける一番の注意点は「天神尾根の下りは登山者の大行列で全く先に進まない!」ということです。この大渋滞のおかげで以下の問題が発生しました。

  • 大行列で前に進まず下山時間が大幅に延びる※全部歩いて下山するつもりが思いのほか時間を食ってしまったのでロープウェイに乗ることにしました。。。
  • 渋滞により人の波に飲まれながら非常にローペースで進み、ハキハキと動けないため気が緩み集中力が落ちて危険。※特に行きで急登の西黒尾根で心身共に消耗してきた人は要注意
  • 下山だというのに皆、前の人との間隔が狭すぎて滑った時に危険な状態。ましてや渋滞状態だったので更に危険!!※私はかなり広めに間隔取りながら進んでいたのですが、周りを見るとみんな詰め詰めだったんですよね。。。私の後ろの人も超詰め詰め。。。いつ転ばれるのか?と思うと心配でした。。。

下の写真のような有様です。。。立ち往生状態。。。マジで前に進まなかったです。。。天神尾根を利用する場合には渋滞に突っ込む覚悟が必要と思われます。。。

arioが登った登山道の様子を写真共にご紹介!

ここからは西黒尾根登山道をご紹介です!

登山はこの「谷川岳ベースプラザ」からスタートです!

ベースプラザ前の道路を道なりに進み、「西黒尾根登山口」の看板を目指します!

登山口に到着!ここから日本三大急登のスタートです!

いきなり急登の登場です!最初からハイペースはやめましょう!笑

一瞬、景色が開けて綺麗な山並みを見ることができます!

綺麗な景色を拝んだ後もしばらく樹林帯が続きます。周りは木々で囲われているのですが非常に風が強く大変でした。。。

樹林帯を抜けると、綺麗な谷川山系を眺めることができます!この景色が開けた地点で、ちょうど休憩するのにピッタリな場所がありました!そこでの休憩がオススメです!

ここから先は、いよいよ尾根道と鎖場が登場し、より険しくなっていきます。。。

最初の鎖場の登場です!

ほぼ垂直に近い角度で且つ距離もそれなりに長いです。。。いきなりこのレベルの鎖場が出現するので、あらかじめ簡単なレベルの山にて鎖場を経験しておくことが必要となります!

まだまだ先は長いです。。。ちょうど半分くらい。。。

登り進行右側を向くと、一ノ倉沢側の切り立った様を拝むことができます!厚い雲と相まって迫力ある景色です!風が強く雲の流れが速いとより迫力が増してカッコよかったです!

そんな絶景を拝みながらひたすら尾根道を進みます!下の写真に写っているのも鎖場です。

ここの鎖場もなかなかの急勾配。。。

下から見上げたらこんな感じ!

鎖場を通過し、しばらく進むとチェックポイント「ラクダの背」に到着です!表札の奥に見えるラクダの背中にあるコブのような山。。。あれを超えていかなければ頂上にはたどり着けません。。。所見の私は唖然としました。。。まったくゴールらしいのが見えず。。。

これがラクダの背!鎖場じゃなく楽なので一息つきながら進みます!

ここから先は、道しるべとして黄色のマークが出現し始めます!

振り返るとこのようにはっきりと黄色の印が見えます。

ラクダの背を超えると、また鎖場ならぬ縄場が現れます。

縄場が終わったと思ったらそのまま鎖場に切り替わります。。。

左を見ると断崖絶壁!!滑落したら即死亡です。。。

だいぶ頂上には近づきましたが、まだ険しき道は続きます。。。

岩場が現れ、歩きづらくなります。。。

ここまで来ると10月終わりの谷川岳では植物が凍り始めてました!

黄色の目印を頼りに霧の中をさらに進みます!

さらに山が全体的に凍り始めます。。。

黄色の目印付きの岩場をクリアするといよいよ「日本三大急登西黒尾根」のゴール!この看板が目印です!この先で天神尾根ルートと合流して頂上の「トマの耳」と「オキの耳」へと尾根道を進んで頂上を目指します!

ゴールの頂上です!!

まとめ

今回は、群馬県水上にある谷川岳の日本三大急登「西黒尾根」についてお届けしました!

初心者の方に注意いただきたいのは2つ!

  1. 勾配が急な鎖場が多数あるため滑落の危険高し!体力面・精神面・技術面で自信が持てる位の経験値が必要!
  2. 天候の変化が激しいので、初心者でも十分な装備の準備をして臨むこと!

以上2点に注意して、是非、日本三大急登の1つ「 谷川岳の西黒尾根 」に挑戦してみてください!!

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