【赤岳登山】美濃戸口登山口(八ヶ岳山荘⇒南沢⇒地蔵尾根経由)からの登山道の特徴と初心者向け注意点のご紹介!

登山

こんにちは! arioです!

9月の下旬に山梨八ヶ岳の最高峰「赤岳」にチャレンジしてきました!あいにくの天候により頂上での雄大な景色を拝むことはできませんでしたが、日本でも有名な八ヶ岳連峰の最高峰を登頂できた!という達成感も、また素晴らしいものでした!!私の主観ですが、八ヶ岳の山々はどれも鎖場・岩場・高度感慣れ・体力それなりの総合力が必要な登山であると思っています!赤岳にも頂上へのルートが複数あるのですが、今回選択した美濃戸ルートの「地蔵尾根」は高度感によるスリルと技術力が試されるルートだと感じました。まぁ美濃戸ルートよりも難易度が高いルートは他に存在するのですが。。。初心者は美濃戸で。。。笑

今回もそんな登山総合力が試される八ヶ岳の最高峰「赤岳」の登山(八ヶ岳山荘⇒南沢⇒地蔵尾根ルート)における注意点を初心者目線でお届けさせていただきます!!

赤岳の概要

「赤岳」は山梨県北杜市と長野県茅野市にまたがる八ヶ岳連峰の最高峰です!八ヶ岳山荘からのピストンであれば、10時間ほどで日帰りが可能です!また、南側の阿弥陀岳・権現岳や北側の横岳からの縦走で山小屋泊をする!というプランでも楽しむことができる山です!

マイカーで訪れやすい主な登頂ルートは。。。

  1. 山梨県清里の「美し森駐車場」
  2. 長野県茅野市「八ヶ岳山荘駐車場」

清里側のルート(真教寺尾根・県界尾根)は上級者向けであるため、初心者の方には茅野市側のルート(美濃戸⇒南沢ルート)をオススメします!

標高2899mの山で、八ヶ岳山荘からのスタートで標高差が1715mにもなります!※YAMAPアプリによる自動生成値。

30代前半男性の私で頂上まで4.5時間を要しました。( 八ヶ岳山荘スタート⇒南沢⇒地蔵尾根⇒頂上 )今回、帰りは中岳・阿弥陀岳を縦走して八ヶ岳山荘まで戻るルートにしたため総歩行距離は16.8kmにもなりました!単純に縦走せず行きも帰りも同じルートを選択すれば、もっと距離・時間を短縮できると思います。

美濃戸口登山口(地蔵尾根経由)の特徴

地蔵尾根経由の美濃戸口ルートの特徴は、ざっくり言うと。。。

「とにかく歩行距離が長く、稜線到達直前の地蔵尾根で技術力を要する急勾配が現れる!!」です。

歩行距離の問題については正直、美濃戸山荘まで車を乗り入れることさえできれば歩行時間にしておよそ1時間分の短縮と体力温存ができます!もう一つの特徴である稜線到達直前の地蔵尾根エリアでは、高度感たっぷりエリア・鎖場・岩場が連続するため、全くの登山未経験者には危険が伴うと考えます。。。装備もしっかりしていくことが大切です!!道中の「行者小屋」にて登山用ヘルメットをわざわざレンタルしていたくらいなので。。。

私個人の意見としては、お隣の「権現岳」をクリアできているのであれば、全然、赤岳はクリアできると思います!なぜならば、同じように「多くの鎖場・岩場・高度感あるエリア」を有しており、技術力を必要とする山だからです。

赤岳山頂へは行者小屋以降のルートとして地蔵尾根ルート以外に文三郎尾根ルートもあります!今回、私は選ばなかった文三郎ルートの方が高度感が弱く比較的歩きやすいようなので、そちらを選択してみるのも良いと考えます!

初心者向けの注意点

やはり赤岳に挑戦するに当たり最も重要な注意点は基本的な以下の3技能について経験値ゼロではないことです!!まぁどの山にも言えることだとは思いますが。。。

  1. 梯子・鎖場を通過できる
  2. 滑りやすく足元が悪い岩場・ガレ場を通過できる
  3. 高度感のある場所を通過できる

上記3つの経験値が全くのゼロの場合は、私個人の意見としては、赤岳に挑戦するにはまだ時期尚早な状態にあると考えます。3つのうちどれか1つでも経験がゼロであると、不安定な場所での体勢を上手く取れずに滑落や、あまりの高度感にビビり恐怖のあまり無理な態勢で登ってしまい身体を痛めてしまうといった悪い結果を引き起こすことに繋がってしまうと考えるからです!よって上記3つに対する経験値を貯めてから赤岳に挑戦してください!!

初心者の方は、以下の写真のような岩場と鎖の手すりのエリアで特に注意が必要だと感じました。岩場で足を置いた時に確実にグリップする場所を一歩ずつ見極めながら慎重に進んでください。意外とぐらぐらとしている大き目の岩もあります!!もう一つは、このような場所でストックを手に持ちながら登ることも初心者にとっては大変危険です!事前にザックにストックを収納し、確実に両手を空けた状態で臨んでください!

登山道の様子を写真と共にご紹介!

八ヶ岳山荘駐車場を出て、この看板から登山のスタートです!本格的な登山道が始まる美濃戸山荘までは1時間ほど歩きます。この美濃戸山荘までの道は、勾配が比較的緩いため苦労せずあっという間に到着してしまう感じでした。あくまで私の感覚です。。。

美濃戸山荘までのルートは未舗装で険しいため、このように注意書きが入口に書かれております。。。マジメに「 車が傷ついても気にならないぜ!!! 」という方のみ進入することを私はオススメします。。。

実際、私を追い越していった数台はものすごく車体を縦横無尽に揺らしながら未舗装路を進んでいました。。。ワダチも写真のように結構、堀が深くなっております。。。

引き続き美濃戸山荘へと歩き進めていきます!

八ヶ岳山荘の次の駐車場スポットである「やまのこ山荘」が見えてきます!

向かいには「赤岳山荘」です!

これまでと同じ勾配が緩い砂利道を進んでいくと、ようやく美濃戸山荘に到着です!美濃戸山荘に到着したら、本格的な登山口のスタート地点はすぐそこです!

ここからが本番のスタートです!赤岳鉱泉・横岳へと通じる「北沢ルート」と直接行者小屋へと通じる「南沢ルート」に分岐します!今回は南沢ルートです!

南沢ルートに入ってイキナリ写真のような道迷いを起こしそうなエリアが出現します!!地図とピンクリボンの目印を頼りに進んでいきましょう!!

しばらくは、上記のような迷いそうな道と下の写真のような橋が交互に現れます。

さらに進むと階段が現れます。

徐々に岩場も現れ始めます。

岩場を進むと道が開けて景色が良くなります!相変わらず岩場が続きますので足元には用心を!

地図で見ると、ココらへんの地点になります。行者小屋はもうすぐです!!

道が開けた岩場をしばらく進むと行者小屋に到着です!

行者小屋から先は頂上に向けた急勾配の「地蔵尾根」に差し掛かります!「地蔵尾根」への入り口は少々わかりづらく私は迷ってしまいました。。。入り口は小屋の右側を進むと小屋の奥の方に看板が現れます。

下の写真に写っている木の看板が目印です!

この看板を通過しましょう!まぁ写真のように看板付近も分かりづらい状態になっています。。。頂上への道は写真右側の岩場方面になります!

いよいよ地蔵尾根へと向かいます!!

ちなみに地図で現在地を表すとこの辺りです。

徐々に勾配がきつくなり。。。

景色も良くなってきます!!

良い景色を眺めながら進むと階段が現れます。

地図で現在地を表すと。。。

下から見ると結構な急勾配です。。。

こんな勾配を進み大変ながらも後ろを振り向くと絶景が!

階段が続き。。。

このように危険度高めな鎖場も登場します。後ろを振り向くと高度感も抜群www初心者の方は、特に注意して進みましょう!

地図で表すとこの地点です。地蔵尾根の終点である「地蔵の頭」まであともう少し!!

この辺りでは、登山道の整備をスタッフさん達が行ってくださってました!

ようやく地蔵尾根の終点「地蔵の頭」に到着です!ご覧のとおり、先程まで快晴だった天気はあっという間に変化し、辺りは何も見えなくなってしまいました。。。残念。。。

ここからは頂上に向けて稜線歩きのスタートです!ここまで来たら頂上手前の「赤岳展望荘」までは急勾配なく到達できますが頂上へは再度急勾配が登場します笑

本当に何も見えない。。。

稜線を進むと頂上手前の「赤岳展望荘」にまずは到着します!

展望荘に別れを告げ、いよいよ頂上へ向かいます!

最後の急勾配登場!!

鎖をつかみながら確実に進んでいきます。

地図で表すとこの地点!

山頂はすぐそこ!!もう頂上の山荘は見えている!!

最後まで気を抜かずに確実に登りましょう!!

頂上山荘に到着です!!ですが、山頂の標識はこのちょっと先にあります。。。

小屋の横を通過して。。。

今度こそゴール!!!山頂に到着です!!!せっかくの山頂なのですが何も見えません。。。

少し待つと運よく少しだけ景色が見えました!!

昔からある頂上の看板も残っていました!朽ちている感じが何とも言えませんね!!この看板を模した山バッチが行者小屋で売っていました!なお頂上山荘にはこのバッチは売っておりません!

以上が、八ヶ岳山荘から南沢・地蔵尾根経由の赤岳登山ルートになります!!

まとめ

今回は山梨県と長野県にまたがる八ヶ岳連峰の最高峰「赤岳」の「美濃戸ルート」についてお届けさせていただきました!!

地蔵尾根経由の美濃戸口ルートの特徴は、ざっくり言うと。。。

「とにかく歩行距離が長く、稜線到達直前の地蔵尾根で技術力を要する急勾配が現れる!!」です。

美濃戸山荘まで車を乗り入れれば歩行時間・距離の短縮が可能!稜線到達直前の地蔵尾根エリアでは、ヘルメット必須の高度感たっぷりエリア・鎖場・岩場が連続するため、全くの登山未経験者には危険が伴います!よって初心者の方は注意点として以下の3技能における経験値を積んでから望んでください!※私は赤岳南側の権現岳を事前にクリアしておきました!

  1. 梯子・鎖場を通過できる
  2. 滑りやすく足元が悪い岩場・ガレ場を通過できる
  3. 高度感のある場所を通過できる

以上を参考に是非、「赤岳」に挑戦していただけたらと思います!!

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