【赤岳⇒中岳⇒阿弥陀岳縦走】赤岳山頂からの縦走登山道の特徴と初心者向け注意点をご紹介!

登山

こんにちは!arioです!

前回ご紹介した赤岳登山の帰り道は、同じルートではなく「中岳・阿弥陀岳」を縦走して八ヶ岳山荘まで戻ってきました!縦走することで総歩行距離は延び16.8kmに!!所要時間は10時間半にも及びました。。。私は日帰りで挑戦し、とにかく体力・技術力・集中力が必要となる山行でした!!!(30代前半 男性)しかし、単純に赤岳をピストンしてきただけではなく、はじめてガチな道迷いにも陥り大変だったものの今までで一番の達成感を味わうことができました!!

今回は、赤岳登頂後の「中岳」「阿弥陀岳」への縦走ルートの特徴についてご紹介させていただきます!

中岳・阿弥陀岳の概要

八ヶ岳連峰の1つであり、最高峰「赤岳」の南側に「中岳」⇒「阿弥陀岳」の順番でそびえ立つ山です。「中岳」の頂上に立つと北側に「赤岳」、南側に「阿弥陀岳」を眺めることができます!

標高が「中岳」約2700m、「阿弥陀岳」2805mの山です。いずれも森林限界を超えている山なので頂上からの景色は抜群です!※私が行ったときはあいにくのお天気でしたが。。。

「中岳」とくにこれといった特徴がありません。。。一方、「阿弥陀岳」は富士五湖にある「三つ峠山」と同じように山岳信仰の山であり、頂上に「阿弥陀如来さま」が祀られています!北側にある「赤岳」「横岳」に次いで八ヶ岳で3番目に高い山です!

どちらも日帰りで十分挑戦できる山です!駐車場情報は以下を参考にしていただけたらと思います!

赤岳⇒中岳⇒阿弥陀岳 縦走ルートの特徴

難易度で3者を比較するならば。。。「1位 赤岳 2位 阿弥陀岳 3位 中岳」と私は順位付けをします!中岳は「赤岳」側「阿弥陀岳」側ともに岩場も無く非常に歩きやすい山です。一方、「阿弥陀岳」は梯子・鎖場・岩場・梯子と鎖の融合ゾーンと多様なパターンのルートを有する山です。後程、注意点としてお伝えしますが、初心者にとっては危険な個所も存在します。。。私の主観ですが。。。よって「阿弥陀岳」については、初心者でなくてもある程度楽しむことができる山だと思います!

赤岳からの縦走の場合、標高のアップダウンがそれなりに伴います。(赤岳2899m⇒中岳2700m⇒阿弥陀岳2805m)私のように地蔵尾根を経由して赤岳に到達するだけでもそれなりに体力消耗しますので、初心者の方にとっては、赤岳登頂後の縦走を日帰りでするとなると覚悟が必要な方もいらっしゃるかもしれません。。登る前から自分に確固たる自信が無い場合には日帰りはせず、赤岳山頂山荘に宿泊するプランで臨むことを強くオススメします。

赤岳山頂から中岳方面に向かうルートは最初から急で滑りやすい下りエリアが出現するため集中力が必要です。また阿弥陀岳は技術も必要な山なので疲れで集中力が切れている状態で登るのは非常に危険だと思います。特に岩場での身のこなし等、十分に経験を積んでいない初心者の方に対しては。。。

もし私のように日帰りでトライする場合には下記のイメージで縦走するといいと思いました!

  1. 中岳への登りが始まるまでの赤岳からの急な下りエリアでは集中力MAXで降りる
  2. 中岳は少し緊張を緩めて身体を休めるイメージで気楽にクリアする
  3. 阿弥陀岳の登り開始から登頂後の危険スポット通過まで集中力MAXで臨む

初心者向けの注意点

初心者の方に注意いただきたいのは以下の2点です!八ヶ岳を含め周辺の山は、鎖場・岩場のような身体的技術力だけでなく、金峰山のように道迷いしやすいような登山道がいくつもあるため、知識も必要になります!

  1. 滑落リスクが高いエリアの通過
  2. 御小屋山の分岐点での道迷い

1.滑落リスクが高いエリアの通過

基本的には初心者の方でも歩きやすい難易度の低い道がほとんどですが、1カ所だけ非常に危険な場所があります。それは。。。「阿弥陀岳の山頂から美濃戸口方面へ降り始めてすぐにある梯子のスポット」です。

阿弥陀岳側から見ると「ただの梯子エリアか。。。」位にしか見えないのですが、いざ現地に到着して私はかなりビビってしまいました。。。その様子がこちら。。。

地図で表すとこの辺り。。。

意外とこの梯子、グラグラしていて危険でした。。。

梯子と鎖を登り切った頂点から下を見下ろすとこんな景色が。。。落ちたら一発OUT!です。。。

鎖の先には下の写真のような心もとないロープが一本。。。私はこのロープには全く頼らず、岩に這いつくばりながら慎重に通過しました!必ず両手はフリーにして、岩に這いつくばりながら細心の注意を払って慎重に進んでください。このエリアさえクリアできれば、残りの八ヶ岳山荘までの道のりには1つも難所はありません!※道迷いスポットには用心を。。。

2.御小屋山の分岐点での道迷い

この分岐にて八ヶ岳山荘or八ヶ岳美術館に道が分かれるようになっています。しかし、この分岐の目印が分からず下の写真のように若干登山道からずれた場所に目印のピンクリボンがたくさんくくりつけられておりました。。。(※2枚目の写真)明らかにGPSで現在地確認しても登山道から外れているのに、ピンクリボンが多数。。。(※1枚目の写真)おかげで私は道に迷い、YAMAP上の黄色で示された計画ルートを進むつもりが表示されていない非正規ルートを突き進むことになり、南沢ルートに無理やりぶつかるような非正規ルートを歩いてしまいました。。。GPSがあったから良かったものの危うく遭難するところでした。。。

なぜ、YAMAP上で明らかに正規ルートから外れていると分かっているにも関わらず進んだかというと、それは、、、非正規ルートであるにも関わらず、そのエリア内でも目印のピンクリボンが途切れなくしっかりとつけられていたからです。。。

よって初心者の方は、この「御小屋山の分岐点」での道迷いに特に注意してください!!!!!

登山道の様子を写真と共にご紹介!

赤岳山頂小屋に別れを告げ、中岳へと出発です!

いきなり梯子の登場です。

慌てず確実に進みましょう!

非常に天気が悪かったのですが、一瞬だけ雲の切れ間が!!素晴らしい景色です!晴れてたらよかったのになぁ。。。

後ろを振り返るとこんな感じです!結構、勾配は急です。。。

足元は滑りやすいので、慎重に進んでください!

途中、下の写真のように鎖の手すりも出てきますが頼らず、足場の置き場に気を付けながら確実に降りて行ってください。

鎖場を抜けて緩やかな勾配を下りきると中岳への登りが現れ始めます。

文三郎尾根への分岐点を過ぎたら、いよいよ中岳のスタートです!

下の写真のような比較的緩やかな勾配が山頂まで続きます!これまで歩いてきた道に比べるとだいぶ楽です!!

こちらが中岳の頂上です!何もない。。。あまりの寂しさに悲しくなります。。。

山頂を示す看板もご覧のとおり。。。天気が良ければ素晴らしい景色を拝めるのでこの山も来る価値があるかと思いますが、天気悪いと正直来る価値は。。。ただの通過点となると思います。。。

いざ阿弥陀岳に向けて中岳を出発します!

中岳を下りて阿弥陀岳の入り口地点の写真です。文三郎尾根へとつながる最後の分岐地点になります。自分の体力と相談し、自身が無い場合には文三郎尾根を経由して南沢ルートで下山しましょう!

分岐地点には、下の写真のように目印があるのですがご覧のとおり文字は完全に消えており、地図が無ければ何も分からない状態です。。。必ず地図は持参してください!!

阿弥陀岳のスタートです!

梯子と鎖の混合ゾーンの登場!

徐々に勾配がきつくなっていきます!

下の写真のように指を岩にひっかけながら、安全な体勢で確実に登っていきましょう!

鎖場・急勾配を抜けると少し楽なエリアが現れます!ここで一息つけます!ここまで来たら山頂まで難しい道は現れません!

山頂に到着です!さっきの中岳ほどではないですが、山頂はさびしいです。。。

もう少し山頂感が有ったら良かったなぁ。。。

いざ!八ヶ岳山荘へと下山です!しかし、下山を始めてすぐに上の章でもお伝えした初心者にとっての難所が姿を現します。。。

慎重に確実にクリアしましょう!クリアしたらこの通り!安心安全な道になります!

まだまだ美濃戸口への距離は長い。。。

良い景色を眺めながら長い道のりを進んでいきます!

途中このような脚立が出現しますが、気を抜かずに確実にクリアしましょう!美濃戸口まで先は長いので、脚をくじくなどして負傷しないように!!

ここから先は、下の写真のような樹林帯が美濃戸口まで続きます。以上が、赤岳から中岳・阿弥陀岳縦走ルートになります!

まとめ

今回は赤岳登頂後の「中岳」「阿弥陀岳」への縦走ルートについてお届けさせていただきました!

中岳は比較的気楽に通過することができますが阿弥陀岳は疲労困憊で集中力が途切れているような状態で臨むには危険です。縦走すると決めたら初心者の方に注意いただきたいのは以下の2点!

  1. 滑落リスクが高いエリアの通過
  2. 御小屋山の分岐点での道迷い

自身の体力に対する自信とよく相談しながら、確実な登山計画を立てていただけたらと思います!

以上を参考に是非、「中岳」「阿弥陀岳」への縦走に挑戦していただけたらと思います!!

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